アルク

英辞郎 on the WEB
Share | |

【Advanced】give ◯◯◯ up:give と up の間に任意の 1 語を挟む見出しを検索

■ 「英辞郎 on the WEB」では、数々のイディオムが収録されています。例えば、give up。「あきらめる」、「断念する」という意味のイディオムです。このイディオムは、さまざまな目的語をとりますが、

  • give up a race(レースを放棄する)
  • give up a trip(旅行を取りやめる)
  • give up an exam(試験を放棄する)
……のように、give up の後ろに目的語が来ることが多いようです。しかし、
  • give ~ up without regret(〜をさらりと思い切る)
……のように、目的語を give up の間に置くこともできます。また、この目的語が代名詞だった場合には、
  • Give it up(あきらめてそれをよこし[渡し]なさい)
……のように、代名詞(it)を give up の間に置くのが正しい語順です。

こうした例を検索したいときに、検索キーワードを give up としてしまうと、give up で始まる見出し項目で検索画面はいっぱいになってしまい、give ◯◯◯ up のような give up の間に何か 1 語だけ含む項目見出しを探し出すのは容易なことではありません。また、ワイルドカードを使って、や "give * up" としても、* は、「0 文字以上の文字列」として解釈されるため、やはりgive up で始まる見出し項目で検索画面はいっぱいになってしまいます。

そんなときには、検索キーワードを
  • give {1} up
……としてみてください。こうすることによって、
  • give up の間に任意の 1 語が存在する
見出し語を検索することができます(検索結果を確認する)。

また、{ } には、正の整数(1 以上の整数)を使うことができます。つまり、
  • give {3} up = give up の間に任意の 3 語が存在する
……という検索ができるようになります。

さらに、応用として、
  • give {1,2} up = give up の間に任意の 1〜2 語が存在する見出し語を検索
……といった形での検索も可能です。

検索式のフォーマットとしては、
  • ◯◯◯ {m} △△△ = ◯◯◯ △△△ の間に任意の m 語が存在する見出し語を検索
    ※ m は、正の自然数
  • ◯◯◯ {m,} △△△ = ◯◯◯ △△△ の間に任意の m 語以上の単語が存在する見出し語を検索
    ※ m は、正の自然数
  • ◯◯◯ {m,n} △△△ = ◯◯◯ △△△ の間に任意の m 〜 n 語が存在する見出し語を検索
    ※ m および n は、正の自然数であり、m < n
……と覚えておけばよいでしょう。

■ この検索式は、元々はイディオム検索の検索結果の精度を向上させるために開発したもので、非常に特殊な検索方法です。一般的には、使うこともほとんどないかもしれません。しかし、give it up のようなパターンを検索するのは有効な手段ですので、必要に応じてお使いになると、効果的な検索ができるかもしれません。以下に、この検索式の活用例を掲載しておきますので、ご参照ください。